いきなり結論から言えば、2016年の延長上にあると言えるでしょう。
というのが、企業側から見込み客へのアプローチが大きく変わるのは、新しい媒体が出てきた時です。
スマートフォンがその最たるものですが、その後、これといって目立った機器は出てきていません。
スマートウォッチにその可能性を見出そうとしている人達もいますが、今のところ、可能性は低そうです。
という訳で、2016年の延長であるならば、今までの流れをしっかり踏襲しておくべきとも言えます。
おさらいも含めて、現状を説明致します。
まず、インターネットによる集客・集患を考える際、自院で「ホームページ」を構えることが最初のステップになります。
医療業界において、「ホームページ」は医療法に該当しない、数少ない情報発信媒体だからです。
そのため、ホームページを持たないで経営することは、将棋に例えれば「飛車角落ち」で勝負するようなものです。
ホームページ作成時には、載せる情報を色々用意する必要があり、正直手間がかかります。
しかし、一度作成してしまえば、あとは毎日のルーチンワークの中で、コツコツと記事を更新していけば良いだけですから。
ちゃんと基本を押さえて作れば、十二分に報われることは私が保証します!
ただ、大なり小なり「SEO対策」は必要です。
SEO対策というのは、Yahoo!やGoogleの検索エンジンにおいて、狙ったキーワードで上位表示させる対策のことです。
この対策がなされていないホームページというのは、言ってみれば「何もない砂漠の真っ只中に、店をオープンする」ようなもの。
誰もその存在に気づかないため、見てくれなければ、来店してくれません。
これは業種を問わず、全てのホームページにおいて言えることです。
趣味のページならいざしらず、ビジネス用のホームページであれば、必ず「内部対策」、「外部対策」を意識してください。
あと、ホームページ繋がりでお話すれば、「スマートフォン対策」も必要です。
まあ、今からホームページを作る人で、「PC用のホームページだけ作る」という人は、いないと思います。
なにせ、今やホームページへのアクセスの大半はスマートフォンからですから!
歯科医院でも、恐らく7割近くはスマートフォンからのアクセスとなっているところがほとんどでしょう。
つまり、これからの主役は、「スマートフォン」であると言っても過言ではありません。
広告費で成り立っているビジネスを行っているインターネット関連の会社では、完全にスマートフォンへシフトしている現状がありますね。
スマートフォンのホームページは、PCのホームページと異なり、一度に表示できる情報量が少ないのが特徴です。
理由は、画面の大きさが総じて小さいからです。
そのため、PCのホームページ以上に、「見せる順番」が大事になってきますね。
そういったこともあり、ビジネスで日本より5年先を行っていると言われる欧米では、「モバイル・ファースト」という言葉もよく言われています。
今までのように、PCサイトを作った後にスマートフォンサイトを作るのではなく、その逆。
スマートフォンサイトをまず考えてから、PCサイトを設計するという、主従が逆転しているのです。
この流れは、今後日本でも強く意識されるようになるでしょう。
付け加えるなら、もう一つ。
現在の検索エンジンでは、PCサイトのおまけ的な位置づけで、スマートフォンの検索順位が表示されています。
なので、どちらで見ても、順位はほぼ変わらない状態なのです。
しかし、この先、2,3年くらいでしょうか。
PCサイトとスマートフォンサイトは、切り離され、それぞれの内容によって順位が表示されるようになると予測されています。
そういった意味では、今、古いホームページを使っていて、「スマートフォンのサイトが必要だから」と、3ページほどのスマートフォンサイトを作ることはお勧めできません。
検索エンジンにおいて、ホームページの評価の仕組みは一般公開されていません。
なので、どうすれば良いという正確で具体的なアドバイスは難しいのですが、少ないページで評価されているケースが減ってきています。
つまり、ある程度のページボリュームが問われている現状がありますので、スマートフォンサイトでも同じでしょう。
内容のあるホームページを作ろうと思うと、必然的にある程度のページ数は必要になるものです。
レスポンシブWEBデザインと言われる、閲覧される機器によって、表示が自動調整される仕組みで作っておくのが、長い目で見た場合には良いと思われますね。
もちろん、ベストはスマートフォン専用の個別サイトを作ることですが、一般的な歯科医院において、2つのサイト(PC用・スマホ用)の両方を更新していくのは、少々重荷だと思いますから。
By yoshiya