効率を重視しすぎると売上が落ちる!?

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血の通わない経営

ビジネスにおいて、「効率アップ」は大事なことです。

「お役所仕事」と揶揄されるように、1人分の仕事を2人でしていたのでは、市場において他社との競争に勝てませんから。

そういった考えからでしょうか。

「マーケティング」が世界中で持て囃されてきたのは。

 

しかし、「マーケティング」も過大評価、もしくは誤解されている面があるのも確かです。

市場を調査し、もっとも利益の出る商品・サービスを探し当て、セグメントへピンポイントで当てはめる。

そして、費用対効果を最大限に高める。

マーケティングには、そんなイメージがあるかもしれません。

 

マーケティングにおける負の面とは!?

その一方で、ビジネスが血の通わないものになる!として、警告している人もいるのです。

ある有名な話を1つ。

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ある郊外に人気のホットドック屋がありました。

お店は古く、手作りで1つ1つ作られている昔ながらのホットドック屋でした。

年老いた男性オーナー自らが店頭に立って経営し、他店に比べてとても大きなソーセージがパンに挟まれており、大変顧客満足度の高いホットドックだったのです。


そこへその男性の一人息子が、有名大学でMBAを取得して帰ってきました。

開口一番、その息子が言うには、

「父さんのビジネスモデルは古すぎる!こんなことでは、5年後には潰れてしまうよ!もっと経営を効率化しなくちゃダメだよ!」と。


そのお父さんは、賢い息子に言われるがままにスタイルを変えていきました。

年季の入ったお店を今風のチェーン店のように改装し、大きかったホットドックも息子から材料費が高すぎるとのことで、小さくなりました。

その結果…。

 

お店はお客さんがすっかり離れてしまい、約5年後には潰れてしまったのです。

それを見てお父さんは、

「あぁ、賢い息子の言う通り、5年で店は潰れてしまった。」


おしまい(笑)

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いかがでしょうか?

まあ、作り話だと思いますが、いろいろな教訓の秘められた話ではないでしょうか。

そのホットドック屋に来ていたお客さんが求めていたものは、「昔ながらの雰囲気」と「価格以上のお得感のあるホットドック」だった訳です。

そこを分かっていなかった賢い息子は、現代風のチェーン店を真似て新しく作り変えてしまい、既存客が一気に逃げてしまったのですね。

 

その変更はお客さんに理解して貰えるものか?

これは様々なビジネスに当てはまる話だと思います。

経営側の都合だけで効率化してしまうと、お客さんの反発をかうことがあり得るのです。

予約にしても、可能であれば、すべてインターネット経由にしてしまいたい!と思っている経営者も多いでしょう。

しかし、「電話の方が速くていい」と考えるお客さんは沢山います。

場合によっては、「FAXの方が、慣れているから楽だ!」と考えるお客さんもいるかもしれません。

そういったお客さん側の都合を優先することにより、売上が上がることは結構あります。

逆に、お客さん側の選択肢を絞ることにより、売上が下がることもあります。

 

院内において、経営合理化を図る場合、「それは、自院の魅力を減らすものではないか?」ということを患者さん目線で問うてみることは、大事だと思います。

自院側の都合で変更する際には、

・かなり前に事前予告しておく

・可能であれば、代替サービスを用意する

ということを最低限考え、患者さんの理解を得るようにしておきましょう。

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