歯科業界の未来が、明るくない理由

>

歯科業界の暗い未来

完全に「釈迦に説法」ですが、改めて歯科業界が構造的に不況になっている理由を取り上げてみたいと思います。

厚生省が発表しているデータによれば、

    歯科医院の数・・・ 68,836  (平成26年データ)

一方、コンビニエンスストア統計調査月報によると、

    コンビニエンスストアの数・・・ 51,363 (平成26年データ)

となっており、コンビニより多いという話は本当なのですね。

さらに、2030年には、歯科医院は8万件に手が届くと予測されているのだとか。

 

では、歯科医師の数自体はどうなのでしょうか?

    全国の届け出「歯科医師数」で言えば、
    男性歯科医師・・・ 80,544人
    女性歯科医師・・・ 23,428人

    (平成26年12月31日データ)

となっており、男性の占める割合が、約77%となっています。

最近では、女子学生の割合が急増しているそうですので、今よりもっと女性の歯科医師が増えそうです。

先進国共通の、「女性も手に職を」という意識もより高まっていくものと思います。

 

 

「どうして歯科医師の多くは、独立するの?」という疑問に関しては、

・医師に比べて、病院などに歯科医師の受け皿が少ない

・美容業界のように、「一定の年齢になれば独立」という雰囲気がある

・雇われの立場では、今までの投資した費用に対しての充分な給与が望めない場合が多い

・経済的に独立しやすい立場にある人が多い

といったところでしょうか。

 

こういった理由により、今後ますます「歯科医師の数は増え、医院の数も増えていく」ことが予想されます。

しかし、その逆に「日本の人口は減っていく」ことが見込まれています。

そのうえ、国としては「医療費の削減」を考えているため、今まで通りの経営をしていたのでは、ジリ貧になりやすいのです。

これが、歯科業界における構造不況の要因です。

その結果、歯科業界も完全に「レッド・オーシャン」になっていきます。
※「レッド・オーシャン」とは・・・ 競争がないブルー・オーシャンとの対義語で、競争過多な「血で血を洗うような市場」を指す。

そういえば、私は大学生の頃からある歯科医院に通っているのですが、当時は予約の電話をすると2週間くらい先でないと予約が取れなかったものです。

しかし、最近では簡単に予約が取れるようになりましたね。

見えないところで、競争は起きているようです。

 

市場がこのレッド・オーシャンに入ると、現状維持を考えていたのでは、生き残れません。

飲食業界などを見るとお分かりの通り。

常に右肩上がりを考えて、やっと現状維持。

危うくなってから対策するのでは、時間的にも金銭的にも間に合いません。

人間、本当に追い込まれると、資金繰りで頭がいっぱいになり、まともな思考ができなくなるものです。

そう考えて余力があるときこそ、先手先手を打っていくべきでしょうね。

By