「経営に理屈は必要か?」

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マーケティングの知識

「マーケティング」という言葉が一般的になったのは、ここ20年くらいではないでしょうか!?

勿論、それまでもマーケティングというものは存在したのですが、MBAを始めとした大企業向けの知識であり、一般の人には縁の無い物として受け止められていたように思います。

それが変わってきたのは、神田昌典さんという人が日本にダイレクトレスポンスマーケティングを紹介したあたりでしょうか。

今まで「マーケティングなんてものは、理屈ばかりで、アカデミックで、一般の会社では使えない」と思われていたものを変えてしまったという神田さんの功績を否定する人はいないでしょう。

 

なぜ、そんなに評価されたのかというと、「売る」ということに特化した手法であり、すぐに効果が見えたからです。

MBAホルダーのいう「マーケティング」は、会社の方向性など、成果が出るまでに年単位の時間を必要としましたが、神田さんの手法では即売り上げが見込めたのです。

なので、多くの中小企業の社長さんがその手法に飛びついたのです!

 

どんな手法かと言うと、簡単にいえば「セールスレターの書き方」です。

人によっては「パワーライティング」と呼ぶ人もいます。

つまり、人の感情に訴えかけ、購入まで結びつける言葉の使い方とでも申しましょうか。

元々、アメリカという国土の広い国において、メジャーな販売方式であった通信販売に特化した技術でもありました。

 

しかし、規格外だと思われていたものも、2016年の現在では、それはスタンダードになってしまいました。

そのため、今その手法で広告を打っても、劇的なまでの効果が見込める業界は無くなってきましたね。

あまりに多くの人がその手法を使うため、一般消費者の方が慣れてしまったということもあります。

 

 

そうして、神田さんを始めとしてマーケティング先進国であるアメリカから、様々な手法が導入されました。

いや、今でも絶えず輸入されていますね。

胡散臭い手法も多いけど。。。

とまあ、上記の通り、マーケティングが中小企業でも使えるものだ!ということが認知され、それもMBAのようなアカデミックなものではなく、すぐに売り上げにつながるような手法が出てきて、多くの人がマーケティングの本を手に取るようになった訳です。

 

そんな中、ふと思う人もいるはずです。

「ソフトバンクの孫正義さんや、ユニクロの柳井さんとか、そんなマーケティングの本なんか読んでいるのか?読んでいないだろう」と。

まあ、恐らく読んでいないでしょうね。

実際、本なんか読まなくて成功している人は沢山いるし、本を読んでいて成功していない人も沢山います。

そうなると、「経営はセンスである」ということになり、その人の資質で全てが決まってしまうという結論を導き出す人もいるでしょう。

読書なんかムダだと。

 

 

ここからは個人的な感想なのですが。

世の中には、「天才肌」と「そうでない肌の人」がいます。

天才肌の人は、多くのセンサーを体内に持っているのか、同じ体験をしても人より多くのことが習得できるようです。

なので、敢えて体系的に勉強しなくても、実戦の場にいるだけで、自然と人よりも能力の上昇が速いのです。多くのものが見えるのです。

しかし、「そうでない肌の人」、いわゆる凡人は1を聞いて1しか学べません。

奇想天外な発想も出てきません。

となると、ツール(道具)を使ったり、体系的に学ばないと人より大きな成果を出すのが難しいのですね。

 

マーケティング関係の本を読み漁っていくと、あることに気づくと思います。

それは、「あまり奇想天外な手法やアイデアは少なく、言われてみればそうだなレベルの知識が多い」ことに。

そう!マーケティングと言われるものの多くは、「気づき」を与えてくれるというレベルのものが大半なのです。

既にあなたが知っている、もしくは分かっていることが多いのです。

でも、「知っていると、できるは違う」と言われるように、改めてその知識を通して現場を見ると、新しい改善アイデアが沢山浮かんでくることは珍しくありません。

そういった意味では、孫さんや柳井さんも、本は読んでいないかもしれませんが、多くの専門家を雇ってアイデアを集めていますよね。

ワンマンに見えても、情報収集にはかなりの時間とお金を使っているはずです。

わずか1つの「気づき」でも、彼らレベルの会社になれば、億単位の利益に変えることができるでしょうから。

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