歯科医院・クリニックを待ち受ける未来

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歯科医院のホームページを多数見ていて思ったこと。

「どれもこれも似たようなホームページが多いなぁ」と。

いえ、見た目が似ているのは問題ないのですが、パンフレットのような画一的なホームページばかりで、他の業種で当たり前にやっている集客の工夫が足りないものばかりだなと思ったのです。

ひょっとして、とある「歯科専門」を謳うホームページ作成会社が牛耳っていて、そこがテンプレート(雛形)に合わせたホームページを量産しているからなのかなとも思っていました。

 

それから、歯科医院関係の本やホームページを読み漁ったところ、段々と事情が飲み込めてきました。

 

まず1つ目は、

医療法において広告規制が厳しく、表現においてかなり制限されていること。

ホームページにおいては、この「医療法広告規制」対象外ではあるものの、別途ガイドラインが出ており、他業種に比べては表現に制限があるのですね。

なので、「歯科専門」を謳うホームページ作成会社は、余計なトラブルを避けるためにも、「ガイドライン」ではなく、「医療法」に基づいた情報提供のみを目的としたホームページを作っており、必然的にホームページの型が似ているということが分かりました。

そういった「広告宣伝が自由にできない歴史」があり、業界全体として集客に対してのノウハウの蓄積が少なく、また先生方の集患に対する意識も高くないという状況にあるように思います。

 

 

2つ目は、 

「医師会」の存在が強いこと。

歯科業界においても、昔と随分勝手が違う状況になってきているものの、いまだ意識の変わらない先生も少なくないのではないでしょうか。

「医療というのは、来てくださいと営業するようなものではない!」という意識が強いものと見受けられました。

なので、新しいことを始めようとする、そういった足並みを乱そうとする同業者には厳しいのですね。

具体的に警告など出されなくても、自然と横並び意識が芽生えているのではないでしょうか。

またそれが悪い意味で安心感となり、旧態依然とした経営に繋がっているようです。

 

他にも歯科業界が特別であることの理由は挙げられますが、恐らくこの2つが主な理由かと思います。

 

その一方で、競争激化のこの業界に危機感を覚え、いち早く集患に精を出している医院・クリニックもあります。

最近の若い先生は、敢えて医師会に入らないという選択肢を選び、独自の経営を行っている人も少なくないとか。

そして、繁盛している歯科医院の先生が口を揃えていう言葉があります。

それは、

『歯科医院・クリニックは、サービス業であるという意識を…』という言葉。

やはり、繁盛している先生の目から見ても、業界全体が他のサービス業に比べて意識が低いように見えているのだと思います。

 

 

そもそも、

繁盛している医院の先生が言う「サービス業の意識」って何でしょうか?

個人的な話になりますが、一時期ホワイトニングにはまっていたことがあり、割引クーポンサイトを使って、何店舗かの歯科医院にお世話になりました。

そこで感じたことは、どこの医院・クリニックも不快な思いをすることは一切なく、丁寧な言葉遣いと対応、綺麗な内装で、「二度と来るか!」なんて思うところはありませんでした。

なのに、どうして「サービス業としての意識が低い」と言われるのでしょうか?

 

 

理由は簡単です。

そこ止まりだからです。

丁寧な対応以外には、せいぜい来院の半年後にハガキを出すとか、定期健診の電話を掛けるというくらいではないでしょうか!?

もう一歩踏み込んだ「ユーザー目線でのホームページ構成」、「(リピートに繋がる)満足度の上げ方」とか、「口コミの流行らせ方」などを意図して経営に取り込んでいないからです。

しかし、逆に言えば、同業他社がほとんどやっていないので、キッチリやればすぐに成果が出るとも言えます。

 

 

様々な情報から判断するに、医療業界全体がちょうど今、本格的にサービス業へシフトしつつある過渡期ではないかと思います。

一人当たりの歯科医院・クリニックの数も適正値を超え、インターネットの出現により宣伝広告にも幅が出てきました。(※上記では「制限がある」と申し上げましたが、やり方は結構あります。)

 

 

そのため、経営が立ち行かなくなる歯科医院・クリニックが増えて来る中、近い将来、横並び意識は次第に薄まっていくと思われます。

死活問題になれば、我先にと新患獲得の営業活動に精を出す先生も増え、いつの間にかお客さん側からでも勝ち組と負け組がハッキリ見える業界になっていくでしょうから。

おそらく、そんな変化がここ5年~10年の間にあるものと推測します。

 

今、歯科経営においてすべきことは何?

厄介なのは、「その時になって対応すればいいや」というのは、今始めるより難しくなるということです。

Winner takes All.(勝者総取り) と言われるように、地元密着型のビジネスだと、その地域で一番の医院・クリニックが市場の大半を占めてしまう可能性があるからです。

一度その図式が出来、ブランドとして認知されてしまうと、シェアを取り返すのは並大抵のことではなくなります。

知識を得るのは簡単ですが、それを経営に落とし込み、スタッフにも共有させるには時間が掛かります。

何よりも「お客様との信頼関係構築は一日にしてならず」です。

なので、一日でも早いスタートを切られることを強くお勧め致します。

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